2024-10-15
沖縄美健コラム

意外と知られていない中性脂肪の真実!

糖質や脂質の摂り過ぎで、肥満の原因になる中性脂肪が増えることはよく知られています。

しかし、中性脂肪が血管の老化に深く関わっていることや、多くの人が気にしているコレステロール値に影響していることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

今回は、健診などで名称はよく目にしますが、意外と知られていない中性脂肪の働きと数値の意味について、ご説明させていただきます!

中性脂肪とは

中性脂肪(ちゅうせいしぼう)は、脂質の一種で、主にエネルギーの貯蔵と供給に関連しており、体の機能を支えるために重要な役割を果たしています。中性脂肪は食事から摂取される脂肪分や糖分から生成されます。体はこれらを分解し、余剰のエネルギーを中性脂肪として蓄える仕組みです。

私たちの活動のエネルギー源となり、内蔵を守る役目もあるため本来少なすぎてもいけないのですが、多くの場合、中性脂肪が多くなりがちになる生活を送っています。

中性脂肪が増えると、善玉のHDLが減ります。
HDLは血液中にある余分なコレステロールを肝臓に運び、最終的に体外に排出し、動脈硬化などを防ぐ役割があります。

中性脂肪値が高いと、どんな問題がおこるのかご説明してきます。

中性脂肪が増えるとどうなる?

中性脂肪が増えるとコレステロールのバランスが悪くなり、血管の老化が進みます!

中性脂肪が血液中に多くなりすぎると、肥満や脂肪肝などになり、また悪玉のLDLコレステロールの増加を促進することから、心筋梗塞や糖尿病、脳梗塞や動脈硬化性疾患の危険因子となります。

中性脂肪値の基準値は40~130mg/dl程度とされており、この数値を大幅に超えると高脂血症と診断されるようになり、投薬による治療が必要となる場合もあります。

中性脂肪を増やさないためのポイント!

中性脂肪が増え過ぎる主な原因は、食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足。しかし、その生活習慣を見直せば、約1週間で確実に成果が表れます。

例えば、特に中性脂肪値が心配な人は、健診の1~2週間前からお菓子やお酒を断って受けてみると、数値の劇的な変化を実感できるでしょう。

食事が“摂る”側の改善なら、“使う”側の改善が運動。年齢を重ねると、見た目がそれほど変わらなくても、筋肉が減り中性脂肪が増えやすくなるので、意識的に体を動かして、エネルギーを消費する筋肉をつけるようにしましょう。

特に女性は更年期以降、脂質を調節している女性ホルモンが減るため、生活内容に変化がなくても中性脂肪が蓄積しやすくなります。

中性脂肪を減らして元気な毎日を!

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