2020-11-07
管理栄養士コラム

沖縄モズクのパワー

日本の生産量の90%を占める沖縄モズク

沖縄モズク 沖縄美健コラム

沖縄のモズクは本土のモズクに比べ、太く食べ応えもバツグン。

私もよく「ざる蕎麦」の代わりに「ざるモズク」にして頂くことがあります。

日本の生産量の90%を占める沖縄モズクは、春先になるといまでも島の人たちは浜辺に出かけ、モズク狩をし1年分のモズクを獲りに行くんです。海からの自然の恵み、に元気が出ますね。

沖縄は「胃がん」「大腸がん」の発症数が低い

沖縄は統計的に見ても「胃がん」「大腸がん」の発症数が低い県です。女性においては全国ナンバー1を誇っています。

これは沖縄の食生活が大きく影響していることが考えられます。腸内がキレイで善玉菌が豊富、免疫力が高い状態が予病に効果につながるという話です。

ヒトの腸は大きく分けて小腸、大腸のことを指しますが、大方の免疫力はここで決まると言われています(約70%)。

フコイダンに注目

ポイントは二つ。

  • ①1つ目は腸内がキレイにお掃除されていること(水溶性食物繊維、フコイダン)。
  • ②2つ目は腸内の善玉菌が豊富か、ということです。

実はモズクの中の「フコイダン」という物質はこの両方のお仕事をしてくれるからスゴイんです。まずお掃除の役割ですが、フコイダンの水溶性食物繊維というヌルヌル成分によって私たちの小腸の免疫力(白血球)が腸をキレイにしよう!というパワーを出そうとする生理作用が高まります。年齢によって減少する免疫の力を取り戻すことのできる助っ人でもあるわけです。

そして、善玉菌の話。

大腸は食べ物のカスが溜まり環境が悪くなりがちな場所。フコイダンは大腸内の善玉菌のエサとなり、腸内の環境をキレイにしてくれるのです。水溶性のヌルヌル成分もあって便を排出しやすくしてくれる整理作用も相まってお腹の中の免疫力を高めてくれる大切な役割をしているわけですね。

きっと、沖縄の人は昔からこんな食材を食べているからこそ長寿で元気!
沖縄の海を眺めているだけでもパワーが湧いてきます。

自然の恵みの働きを知り、健康で生き生きとした毎日を送っていきましょう。

この記事を書いた人

管理栄養士 加藤 かおり

  • ・アットモア株式会社 代表取締役
  • ・愛知県の名古屋市出身。
  • ・沖縄県の石垣市と那覇市で痩身エステサロン「宮良の館」を2010年から運営。
  • ・これまで、痩身/ダイエットのお悩み相談に関わったお客様は10,000人を超える。
  • ・「痩身の魔術師」として、日本のみならず台湾やロシアなど海外でも活動中。

椙山女学園大学 管理栄養士学科卒業。
病院に勤務、栄養指導16年の経験の中、肥満、メタボ改善・成人病やアレルギーなど栄養指導にて多くの方々のダイエット、症状改善のための根本的治療に従事し結果を出す。
35歳の時、エステティック技術と出会い、その効果の素晴らしさに自らディプロマを取得、エステと栄養指導を融合した独自の痩身法を考案する。本当に健康な体、本当に痩せるプロセスとはを日々研究し、現在も現場に立ちながら体質改善に悩む女性から多くの評価を得ている。